ハンモックにゆられて

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

くつろぎたいし、楽しみたい。


映画「スタンド・バイ・ミー」で少年たちの遊び場となっていた、秘密基地。

木の上につくられた小屋のなかでトランプゲームに興じたり、タバコを吸ったり。秘密基地のなかで彼らが大人のまねごとをしていた場面に、子どもながらに憧れた記憶があります。

毎日たくさんの名刺を交換するなか、新しい出会いをうれしく思う一方で少し気疲れしているなと感じたとき、その憧れがひょいと頭に浮かび上がることがあります。

秘密基地のような非日常な場所に身をおいて、気の知れた人たちといつもとちょっと違うを日常を過ごしたい。

パプリックな場面に囲まれがちな大人だからこそ、刺激と遊び心にあふれた自由な空間で暮らすことが身近にあってもよいのかなと。

そして今回訪れた「D-FLAT05 志賀本通」は、まさにそんな気持ちにしっかりと応えてくれそうなシェアハウス。

遊び心ある仕掛けが施された全32室の住まいは、ハードな躯体、ナチュラルな素材、かわいらしいインテリアがセンスよく織り交ぜられた空間に仕上がっています。

共用部や部屋に用意されたカラフルなハンモックも見どころのひとつ。2カ所に設けられたキッチンにはビールサーバーが備えられ、秋の夜長を贅沢に楽しむことができます。

建物の入り口が通りから見えない奥まった場所に位置していることも、人知れず感が増して、より秘密基地っぽさが高まっています。

非日常なくつろぎとクリエイティブな刺激が両立する暮らしかた。じっくり見て行きたいと思います。


住宅の周辺は、戸建ての建物やマンションなどが整然とならんでいます。昔ながらの伝統的な家屋も見受けられ、古くから歴史ある住宅街といった趣。

通りを歩いていると、L字型のオフホワイトの建物が見えてきます。

住宅は3F建て。玄関は通りからは見えない細い路地を抜けたところに設けられています。

正面玄関は建物の大きさに比べると、わりとシンプルなサイズ感。

それもまた秘密基地っぽさを醸し出しています。

ドア脇のポストには、シェアハウスのサインが描かれています。

ステンシルのデザインで、ラフな仕上げかたがスタイリッシュです。

ドアはオートロックのナンバー式。

それでは番号を入力して、さっそく屋内へ。


玄関とそこから続く廊下は、表からは想像できないほどのゆとりを持った空間。

コンクリートがむき出しになった天井や壁、味わいある表情のフローリングで仕上がっています。

アルミで縁取られた部分が、土間と廊下の境目。

段差のないフラットな関係は空間に一体感が生まれ、もともとの広さをしっかりと主張しています。

靴箱はオーダーメイドで造作された木箱。

ひとりが使えるスペースは、ラック2段ほど。

お気に入りのシューズやサンダルをいくつか収納することができます。背の高いブーツなどの普段履きしない靴は、自室での管理となりそうです。

靴箱の扉を開くと6人分のスペースが一気に現れるため、日頃から整理整頓は心がけたいところ。

玄関と靴箱の仕切りにもなっている飾り棚には、小さな芝生のスペース。

屋内のインテリアとしてグリーンを飾ることはあっても、芝生をお目にかかったのは初めて。

さらに視線を上げると、そこには勇ましいシカの姿が。

設計士さんのユーモラスのある演出です。

ゆったりとした廊下はT字の設計。

左手のドアの先にはキッチンとダイニングがあり、右手のドアがリビングにつながっています。突き当りから先は、専有部が並ぶエリア。

大きな防火扉は黒板塗装が施された、個性的なつくり。

もともとの重厚な印象もどこへやら。見た目も軽く、ウッディな廊下とも好相性です。

もちろんコミュニケーションボードとしての役割も兼ねています。


リビングは、無骨な躯体と柔らかな自然素材が重なる空間。

手ざわりの良いインテリアが塩梅よく織り込まれ、ガールズライクなテイストとも言えます。

素材そのままを生かしたつくりもあって、秘密基地らしいどこかクリエイティブ感がただよう空間は見どころも満載。

なかでも目に留まるのは、ふわふわと揺れるカラフルなハンモックの存在。

独特の浮遊感はクセになる面白さがあります。

一般的なひとり暮らしでは、取り付けることが難しいハンモック。リビングの非日常感もぐっと増しているかと。

お気に入りの小説を読んだり、食後にまどろんだり。

いつもとすこし違うくつろぎかたが、ハンモックからはじまりそうです。

壁に設えた飾り棚ならぬ、飾り木も印象的。

人工芝のグリーンと組み合わせた仕上がりもユニーク。木材の表面にはシェアハウスのサインがデザインされています。

造作されたCD&マガジンラックは、X型。

ディスプレイスペースとして、お気に入りのCDなどを飾ると絵になる雰囲気。

iPodなどの普及でCD自体を見かけることが少なくなった気がしますが、Nirvanaの「Nevermind」やThe Beatlesの「Abbey Road」など、 CDジャケットはインテリアとしての価値もあると思います。

音楽を飾ることで、入居者同士のコミュニケーションにつながる良いきっかけにもなりそうですね。

やわらかな無垢材のセンターテーブルは、6人掛け。

楽な床座のスタイルは、ゆったりとお茶やおしゃべりを楽しむことができます。

リビングにはくつろぐことのほかに、もうひとつの機能が備わっています。

ソファの向かいに設けられた、図書館の自習室を思わせるワークスペース。

4つの席にはそれぞれにデスクライトが取り付けられ、ちょっとしたデスクワークや学校の課題に取り組むことができます。

たとえばカフェで過ごすとき同じく、ほんのりと人の気配を感じられる環境のほうが集中できる方にとってぴったりのスペースです。

実は腰高の窓の先には、屋外テラスが続いています。

窓を越えるときに役立つステップは、本棚としての役割も担う一石二鳥な設計。

段差を上手く利用したテラスとリビングのつなぎ方が新鮮です。

本棚は収納ボリュームも十分。

入居者同士でスペースをあらかじめ決めておくと、無理なく使えるかもしれませんね。

プロフィールの代わりに、お気に入りの雑誌や小説などを並べてみるのも一興。


腰高の窓を越えていくのは、不思議な感覚。

足を踏み出した先のウッドデッキテラスには、屋外用のチェアも置かれています。

まわりは建物に囲まれているため、直接太陽の光が差し込むこともそれほど無く、柔らかな明るさに包まれています。

夏日でも時間帯によっては、ゆったりと過ごすことができそうです。

テラスは窓の高さに合わせて、床上げされたつくり。

正面玄関の隣に位置していて、帰宅して家に入る前に「ただいま」「おかえり」なんてやり取りが生まれることもあるかもしれません。

表の通りからも遠く、ちょっとしたプライベートな雰囲気もあります。

ただ、おしゃべりに夢中になって大きな声にならないよう要注意。


ところ戻り、リビング前の廊下。

続いてはダイニング&キッチンを見ていきたいと思います。

キッチンは2つ設けられています。

ひとつは、床座スタイルのダイニングとセット。

ダイニングは奥のキッチンスペースと高さが合うように設計され、連動した使い方ができます。

共用の大型TVが置かれているのもうれしいポイント。

朝食どきにはニュース番組を、夕ごはんどきにはお気に入りのドラマを、キッチンに立ちながら観ることができます。

カウンター下の棚に収まっている、たくさんのマグやグラス。

テーブルに座りながら手に取ることができる、便利な配置です。

キッチンはワイドなシンクが1台と、3口のガスコンロが1台。

大きな業務用冷蔵庫は部屋ごとにスペースが分けられています。

シンクはシャワー水栓付き。

ホースを引き出せば、隅々まで洗い流すことができます。

ガスコンロは、珍しい3連の一列型。

複数名で作業をするときに、使い勝手の良さそうなデザインです。火力もパワフル。料理好きの期待にもしっかりと応えてくれるかと思います。

冷蔵庫のほかに、専有部ごとにボックスが充てられた冷凍庫もありがたい存在。

以前から知られていることですが、シェアハウスに住まわれる人たちの自炊率はけっこう高め。

作りおきできる料理をこしらえることも多く、自分だけの冷凍スペースをしっかりと確保したいと思うことも多々あるかと思います。

実際に事業者さんもこれまでの物件を運営されるなかで、そういった入居者のニーズは肌で感じていたとのこと。今回、新しく住まいを立ち上げる当初から、冷凍庫の導入は考えていたそうです。

食器棚やキッチン家電は、シンク脇の壁に集約。

シンプルな食器は、合板の素朴な棚との相性も良し。

部屋ごとに用意されたストッカーには調味料や保存食品を置いておくのにちょうど良さそう。

高さはありませんがワイドで奥行きがあり、それなりの量を収めることが可能。

ストッカー上には、キッチン家電が並んでいます。

設置数はミニマムですが、電子レンジやトースター、炊飯器など、ひととおりそろっています。

キッチンとダイニングを分かつ縁に置かれたグリーンのポット。

見た目もサイズもかわいらしい感じです。


ふたつめは、キッチン&カウンターのスタイル。

ひとつめのキッチンが<くつろぐキッチン>だとすると、こちらは<魅せるキッチン>といった具合。

天ぷら屋さんなどで見かける、料理をする人と食事をする人が向かい合うレイアウトは、キッチンならではのコミュニケーションが生まれそうです。

多く作りすぎて食べきれないとき、料理が予想以上にうまくできてちょっと自慢したいときは、「これ作ったけど、食べる?」のひとことを。

キッチンとカウンターのほどよい距離感は、料理をすることがますます好きになるきっかけになるかもしれません。

シンクとガスコンロは2台ずつ。

動線は幅があり、手の込んだ本格的な料理もじっくりと腰を据えて楽しむことができます。

壁付けされた棚のキッチン家電の並びには、ビールサーバーの姿が。

パーティーなどのときに、大活躍しそうです。

むき出しになったコンクリートと、天井を駆け巡る銀色の配管。

無骨さもここまでくると、スタイリッシュな表情へと変わります。


次に水まわりを見ていきます。

ランドリールームには、コイン式の乾燥機がドンと存在感を放っています。

洗濯機は各フロアに設置されていて、全部で5台。

乾燥機の向かいには、洗面台が2つ。

パノラマ感ある鏡は、使い勝手も良し。

掃除機やアイロンは、自由に使うことができます。

共用の備品(特に家電類)が多く用意されているのは、やはりうれしいところ。

入居するときの持ち物が減り、その結果、生活用品にとらわれないすっきりした部屋づくりができるのかなと。


左手のドア郡がトイレで、右手にあるのがシャワールームとバスルーム。

ウォシュレット付きのオーソドックスなタイプです。

各フロアのトイレの合計は9室。男女共用が3室、男性専用と女性専用がそれぞれ3室ずつ、といった感じです。

左手のドアはバスルームで、右手がシャワールーム。

ドアの脇には、部屋ごとに使える収納が設けられています

棚はわりとワイドな幅感。バスタオルやシャンプーだけではなく、ボディークリームなどのケア用品も多く保管しておくことができます。

脱衣室の先にあるシャワールームはシンプルなテイスト。

長方形の鏡が壁に取り付けられています。

広めにスペースが取られたバスルーム前の脱衣室。

一時的にバスタオルなどを置くことができる棚が設えてあります。

バスルームは木目調のパネルが、暖かな印象。

バスルームは3室、シャワールームは5室と、毎日のバスタイムを快適に過ごすためにはほどよい設備数だと思います。


1Fにある6室の専有部はリビングのとなりに並んでいます。

廊下を挟んでいるため、共用部での生活音をそこまで気にすることもなさそう。むしろ各設備にアクセスがしやすい、ちょうどよい距離感。


ルームサインは、コルクボードにスプレーを吹きかけたデザイン。

まずは103号室から。

真っさらなクロスに窓からの陽ざしが反射する、気持ちのよい空間。

柔らかくてつるりとしたコルクのフローリングは、心地よい肌触り。

部屋づくりにおいて長方形のシンプルな設計は、直感的にコーディネートしやすい間取りです。

ドアの手前には小さな土間スペースが設けられています。部屋の中は裸足で過ごしたい人にとって、ちょうどよい切り替え点。

収納はオープンクローゼット。

ポールが渡されています。こまめに衣替えをする人であれば、ワンシーズンの衣類は十分に保管することができそうです。

部屋の広さは約7帖。基本的なつくりはどの部屋も同じ。クロスのカラーリングを変えたり、異なる素材で壁を仕上げたり、それぞれに個性を持たせています。


階段も元々の素材を生かした感じ。

踊り場の壁には、手描きのサインがチョークで描かれています。

ちらりと見える猫のシルエットがキュート。設計士さんの遊び心です。


こちらは2Fの階段ホール。

左手にちらりと見えるドアに、水まわり設備がまとまっています。

2F、3Fの間取りはほぼ同じ。

廊下を彩るのは、木のフローリングやコンクリートの天井、ペンキの質感が残るカラフルな壁、そしてフォーマルな専有部のドア。

統一感があるようでないような、絶妙な塩梅。大胆でお洒落な印象です。

左手のドア郡はトイレ、右手の小上がりになっているスペースにランドリールームが設けられています。

洗濯機の向かいのドアがバスルーム。

脱衣室は1Fと比べるとややコンパクトなサイズですが、それでも十分な広さ。

隣の部屋には、洗面台とシャワールームが設置されています。

そこかしこに窓が設けられているため、建物内は全体的に明るい雰囲気。

脱衣室は鍵付き。

シャワールームと洗面台の間にある動線はわりとコンパクト。朝の忙しい時間帯には、お互いに配慮することを心がけたほうが良いかもしれませんね。


201号室はハンモック付きの専有部。

コンクリートの躯体、味わいあるパーティクルボードと相まって、非日常な空間に仕上がっています。

全32室のなかで6室がハンモック付き。

やはり人気が高く、早々に埋まってしまうそうです。

同じハンモック付きの207号室は、ブルーカラーが印象的な空間。

色彩の作用として心身を落ち着かせる青色は、熟睡効果ももたらしてくれるのだとか。

「好きな色だから」といったことに加えて、ライフスタイルやコンディションなどの心理的な効能を期待して、部屋の色合いを選ぶことがあってもよいかもしれません。

213号室はモデルルームのため、雑貨などは実際は備え付けておらず。

室内は躯体そのままをさらに打ち出したハードな仕上がり。思い切り大きなポスターを貼り出すと、とても様になりそうです。


305号室は、白が映えるシンプルなテイスト。

窓は東向きで日当たりも抜群です。


とおりに面した白線の敷かれたスペースが、駐輪場。

自転車は無料で、バイクは¥3,000/月です。


最寄り駅は、地下鉄名城線の志賀本通駅

栄駅までは電車で直通8分です。自転車が苦でなければ栄までの道のりがわりと平坦なため、30分程度で行くことができます。

駅のまわりには地元のひとが通うレストランや喫茶店が、いくつか軒を連ねています。

チェーン展開されているカフェなどの使い勝手も良いですが、地元の雰囲気や情緒を味わうなら昔から構えているお店を訪ねるのがいちばん。

いちだんと栄えている黒川駅平安通駅は隣駅で、いずれも徒歩圏。また、駅周辺にはスーパーやコンビニ、ドラッグストアが並び、ほかにもホームセンターやDVDレンタルショップもあるため、日常生活にとても便利な環境です。


「D-FLAT05 志賀本通」を運営しているのは「有限会社デクーン」さん。

2011年からシェアハウス事業をスタートし、今回で5棟目。ひとつの区切りとして、今回は少し規模を大きくした30室以上の住まいを初めて手がけられました。

とはいえこれまで良質な物件を運営してきたノウハウや実績があり、それは「D-FLAT05 志賀本通」でも遺憾なく発揮されるものかと思います。

間取りや設備にたくさんのユニークな仕掛けが施されているのも、大きな魅力。運営事業者さん自身が、楽しみながら作られた雰囲気がにじみ出ています。

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家の近くにある黒川沿いの並木道は、桜の並木道として隠れた名所だそう。

早くも春が待ち遠しい感じです。

(ソン)

名古屋市北区は名城公園や志賀公園など緑豊かな公園に恵まれている、良好な居住環境です。地下鉄「志賀本通」駅より徒歩5分、栄までは地下鉄で8分のアクセス。性別、国籍、年齢を問わず、20代から30代の方はもちろん、多様な人生経験、考えを持った人々が暮らせ...

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